プログラミング的思考を学ぶ事で得られる能力

プログラミング的思考を学ぶ過程で、まず最初に身につくのが長時間、問題に向き合えるメンタル力です。初心者向けのプログラミングの課題は、決して難易度が高いわけではありません。しかし、学び始めてまだ日が浅いライトユーザーにとって、プログラミング関連の用語や技術は、目新しいものばかりです。それらに親しみを持てるまでに、難しい数学の問題集に向き合うような感覚で、どうしても忍耐心が求められます。一つひとつ丁寧にプログラミング言語の意味や内容を理解し、自分の血肉に変えていく必要があります。試行錯誤を繰り返すうちに長時間、頭をフル回転させてもあまり疲労しないメンタル力が鍛え上げられます。

次に、プログラミング中級者以上になると、直観的な思考力が自然と身につきます。将棋の名人が、絶妙の一手を瞬時に決めることがあります。そのような直観力とも呼ばれるスキルは、天才的な棋士だけが持つものではありません。真面目にコツコツと論理的思考力を磨いてきた人なら、自然と身につくスキルです。将棋の世界だけではなく、プログラマーとして日々愚直に仕事や勉強に励んでいる人にも芽生える力です。

また、一流のプログラマーともなれば、瞬時に他人の構成したプログラムの盲点や問題点を見抜きます。どの部分がトラブルにつながり、全体のプログラムの稼働を妨害しているか、直観的に見抜いてその問題個所を的確に改善しするのです。このようにプログラミング的思考を学ぶことで、問題把握力と解決能力が大幅にアップし、IT関連の仕事はもちろん、さまざまな分野でもそのスキルを活かすことができます。